2009年 07月 13日

橋場報告 はじめに

5月9日に行われた勉強会に参加された小磯明さんがこの地域の問題に深く関心を持ってくださいました。
聞いて見たことにプラスして、ご自分で調べられたことも含めて寄稿してくださいました。
何回かに分けて発信します。
 

山谷地域の高齢化と住宅保障
 日本文化厚生農業協同組合連合会職員  小 磯  明

1. はじめに

 本稿は、NPO法人建築ネットワークセンターの部会である、「住まい・福祉・まちづくりネットワーク」が開催した、「住まいの安心は地域の取り組みから」「『橋場都営住宅』と周辺地域」に関する第5回目の勉強会の報告である。2008年夏の第4回目の「都営住宅を考える『戸山ハイツ』見学会と懇談会」は、多くの参加者で関心の高さを示した勉強会であった。その後も、都営住宅をめぐる動向は、急な建て替えと住民の住み替えなど悪化の方向が強められている。今回の勉強会では、40年近く前に改良住宅を住民の力で実現し、その後都営住宅となった「橋場都営住宅」、そして訪問看護ステーションやデイサービスで、山谷の人々の生活を支えるNPO法人コスモスの取り組みを学習することが会の目的であった。

 勉強会は、2009年5月9日午後から、橋場2丁目都営アパート15号棟2階集会室(台東区橋場2-16-15)で開催された。内容は、最初に「都営住宅の現状と課題」と題して、橋場都営住宅居住者の細貝利夫さんが報告した。次に、「山谷地域での訪問看護の取り組みとコスモスハウスの建設」と題して、NPO法人訪問看護ステーションコスモス代表の山下眞実子さんが報告した。当初の予定では、「簡易宿泊所の現状と課題」と題して、山谷簡易宿泊所の番頭の方の報告が予定されていたが、残念ながら諸事情から当日は欠席となった。

 2題の報告のあと、会場からの質疑応答を受けたのち、都営住宅やコスモスハウス(簡易宿泊施設)を見学させていただいた。13時半から開催された勉強会は17時過ぎに終了し、完成したコスモスハウス見学後に解散した。当日の参加者は、地元住民の方々や建築家、ジャーナリスト、まちづくりの運動家やコンサルタントの方など約50人で、住まいと福祉、そしてまちづくりへの今日的な関心の大きさがうかがわれた。

 以下本稿はまず、細貝利夫氏が発表した「都営橋場2丁目アパート15号棟の現状と課題」、及び「住まいの安心は地域の取り組みから―『橋場都営住宅と周辺地域』」の資料から、「山谷地域の高齢化と住宅保障」について報告し、次稿以降は「橋場都営住宅と住民運動」、「山谷の歴史」や「山谷地域での訪問看護の取り組みとコスモスハウスの建設」の報告等について、勉強会の内容と山谷が抱える課題、筆者の感想等について述べる。
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by kentikunet-sumai | 2009-07-13 00:29 | 第5回勉強会


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